今日は一年の中で最も昼間が長くなる日の「夏至」です。
梅雨の長雨が続き、農家は田植えで忙しくなる時期といわれ、
今日は大阪も一日中 雨でした。
今では昔のように手植えでなく、
田植え機で植える農家も多くなりましたが
田舎の私の実家には田んぼがあり、
小学生の私にとって田植えは楽しい行事でした。
早朝にたたき起こされ、汚れてもいい服に着替えさせられて家族総出で田んぼに直行です。
田んぼの中に張られた紐を目印に
父母、兄弟と横並びになって、一斉に稲の苗を植えて行った思い出があります。
お昼近くになると、おばあちゃんがおにぎりや空揚げ、
煮物をたくさん詰め込んだお弁当と冷たいお茶を
田んぼまで届けてくれて、家族みんなでいただきました。
田植えも終わるころ、頭を上げて周りを見渡すと
茶色だった水田に若い緑の苗が青々ときれいに並んでいて、
それはそれはとても美しい田園風景です。
今思うと、子供にもちゃんと仕事を与え、
親がサポートしながら一つのことを成し遂げるという体験は
家族のつながりを強固にし、子供に達成感をもたらし経験値も底上げできます。
今の子供たちはこういう体験ができないのでかわいそうに思いますね。
(一部で町おこしやイベントとしては手植えの経験もできるようですが…)
また関西では「夏至」に、半夏生(はんげしょう)というタコを食べる習慣がありますが
稲の根がタコの足のように深く広く張ることを祈願する意味が含まれています。
夏至の日から10~11日目までの間に食べるといいそうですよ♪
それにしても世界も日本の気候も昔と違い、災害規模に大きく変わりました。
農家にとって大切なこの梅雨時期も、大雨になることが多くなり
各地で水害のニュースが多く取り上げられます。
地震も多発していますし、風流に構えてばかりはいられなくなってしまいました。
くれぐれも台風や水害、地震速報には注意喚起して生活していきましょう。